病理グループ

主に病理医が診断するための標本作製業務や細胞診スクリーニング業務、病理解剖の介助業務を担当しています。
検査の自動化が困難な分野ではありますが、一般病院では初となる自動スクリーニング支援装置(Thinprep Imager)の導入など、業務の合理化・効率化にも積極的に取り組んでいます。
また、局所排気装置を使用した労働環境の整備や毒劇物の一元管理も行っています。
薄切や細胞診スクリーニング等は技術習得が大変ですが、その分やりがいがあり、熟練技師から新人技師まで日々切磋琢磨しながら頑張っています。

自動スクリーニング支援装置
(Thinprep Imager)

組織標本作製業務

切り出し
内視鏡や手術で摘出された臓器を標本化するために必要な部分を選択します。病理医の補助をしながら切り出し技術を習得します。

包埋
切り出しした組織をパラフィンに入れて固め、パラフィンブロックにします。次に行う薄切で薄切面が出やすいように丁寧に組織検体を固めます。

薄切
パラフィンブロックから2~3μmの薄さの切片を削り、スライドガラスに載せます。検体の取り違えがないようにバーコード管理をしています。早くきれいな標本作製のためには訓練が必要です。

染色
主な染色は自動化されており、一部用手法で行っています。毎日内部精度管理を行って、診断可能な標本作製に努めています。

細胞診業務

細胞診検体処理
液状化細胞診検体(LBC)や尿、体腔液などの検体を適切に処理して顕微鏡で観察できるよう標本作製を行います。正確な診断ができるように性状や検体量によって処理方法を変える工夫をしています。

スクリーニング
健診や婦人科のLBCは自動スクリーニング支援装置で解析後専用の顕微鏡を用いて診断します。見落としがないよう細胞検査士2人でスクリーニングし、結果報告をしています。疑わしい細胞があった場合は細胞診専門医に結果報告します。

~配属後の流れ~

<配属1年目>
組織検査業務全般と細胞診の検体処理技術を習得します。教育担当者を中心に先輩技師が教育計画を作成し、丁寧に指導します。また、細胞検査士資格取得のための勉強も並行して行います。

<配属2年目>
病理の業務経験が1年を超えると、細胞検査士資格認定試験を受験することができます。10月に1次試験、12月に2次試験があります。資格取得に向けて病理技術の自己研鑽と共に、グループ一丸となって教育計画を立案し、後押しします。頑張り次第では、最短配属2年目での資格取得も可能です。