診療放射線技師を目指す方へ
ごあいさつ
一人一人が目標を持ち、
仕事を楽しむことができる組織を
目指しています
放射線技術科は放射線を扱うスペシャリストとして、常に進歩する医療技術に対応するために知識を深めて技術を磨き、医療画像の診断能向上に努めています。また、「患者さん第一の医療」を実現するために、他職種との連携を深めながら医療人としてのスキルを身に付け、組織人として自立したモラルある人材を育成しています。
一人一人が目標を持って達成に向けて自発的に取り組むことができ、仕事に対して満足感を覚え楽しむことができる組織を目指しています。
さまざまな環境の変化を良い機会と受け止め、前向きにチャレンジできる人を求めています。
放射線技術科部長 水口 仁
グループ紹介
健診・内視鏡・TVグループ
12~13人の技師が、健診センターで胸部撮影、マンモグラフィ、上部消化管造影検査、骨密度、超音波検査に従事し、撮影したそれぞれの画像に対して所見入力を行うなど画像読影の補助を行っています。
検査を行うだけではなく、がん発見率の算出や健診結果の最終チェックなども行っています。
TV検査は消化器内科や整形外科、泌尿器科などの診療科と協働で検査を行い、技師が注腸やUGIを担当しています。
超音波グループ
超音波検査(腹部・その他表在領域)と乳腺検査(乳腺超音波・乳房撮影)を行っています。また、検査の質向上を目的とし、各診療科の医師と定期的にカンファレンスを行っています。
また、初期研修医の超音波研修を担当し、救急室での超音波検査もサポートしています。超音波下生検では、技師が目的部位を描出するなど医師と連携をしながら検査を行っています。
乳腺検査は、乳腺疾患の患者より専門性の高い知識と技術でサポートできるよう、乳房撮影(マンモグラフィ)と乳腺超音波検査の双方を一人の技師が担当できる検査環境を整備しています。インターベンションにおいては、乳腺外科医と連携し、意見交換しながら正確な検査の遂行を目指しています。
一般撮影グループ
単純X線検査(レントゲン)を担当しています。単純X線検査は、技師のスキルが検査画像に直結する部門の一つです。一般撮影画像評価検討会など科内の勉強会を主催して、スキル向上に努めています。また、トモシンセシスやX線動態検査のような特殊検査も行っており、各診療科の医師と密に連携をとって質の高い診療情報の提供を目指しています。
救急グループ
CT、MRIの検査を行っています。特に、CT室は救命救急室より直接アプローチできる扉を備え、一般患者と接触させずに救急患者を受け入れ、医師・看護師と連携して迅速な検査を施行しています。
救急診療では初期対応が大変重要です。救急エリアに技師を派遣し迅速な超音波検査の対応を行っています。また、正確な処置を行えるよう、外傷病院前救護ガイドラインを取得したJPTECプロバイダーの技師を中心に、スタッフの救急医療の知識習得にも力を入れています。
特殊撮影(核医学検査)グループ
SPECT-CT検査、PET-CT検査、核医学治療(内用療法)を行っています。SPECT-CT検査では、静脈確保から薬剤投与、撮像、画像処理を一貫して診療放射線技師が担当しています。PET-CT検査では、FDG PET-CT検査、Amyloid PET-CT検査を行っています。核医学治療(内用療法)では、甲状腺治療のほか、特別措置病室を用いたPRRT内用療法も行っています。 より診断能の高い画像が提供できるよう、技術向上へ努めるとともに、患者の皆さまの心情に配慮した安心・安全な核医学検査ができるよう、スタッフ一同、日々心掛けています。
放射線治療・品質管理グループ
リニアック装置とトモセラピー装置の2台で、放射線治療業務を行っています。患者さんのメンタル・プライバシーに十分配慮しながら、放射線科医師と連携して、より精度の高い治療を心がけています。
コンピューター技術の発達に伴い高度化する放射線治療に対応するため、専門知識の習得と使いこなす能力が求められています。高精度かつ安定した治療を実施するため、ガイドラインなど、最新の知見に基づいた品質管理プログラムを作成し、放射線治療装置の管理を行っています。
アンギオ・手術室グループ
アンギオグループでは、頭部血管手術(コイリング)、心血管(冠動脈)の血管形成、TACEやステントグラフトなどのIVRおよび血管造影などの業務を行っています。
また、医師・看護師とのチーム医療を実践して効率的でより効果の高い治療・検査を心がけながら、夜間の呼び出しを含め24時間体制で対応しています。
手術室グループでは、整形外科手術などで使用されるイメージ装置と呼ばれる移動型のX線装置の操作、撮影画像の保存などを行っています。
放射線管理・画像情報・病棟グループ
放射線管理グループでは、患者さんに安心して放射線を利用した検査(X線、CT、透視、アンギオなど)を受けていただくために、検査ごとの被ばくを監視し、定期的に日本の診断参考レベルと比較しています。
医師による病気の診断や治療の質を保ちつつ、同時に余剰な被ばくを生じさせないことを基本としています。放射線科受付に被ばくに関する資料を掲示し、被ばく相談窓口を併設しています。
放射線治療を受けた患者さんが疑問や不安が生じた際に、受付にお声かけいただくことで、どなたでも相談を受けることが可能です。
画像情報グループでは、診療の補助として重要な役割を果たしている画像診断を支えるため、年間25万検査を超える膨大な画像データに対して、恒久的に電子保存の3原則(真正性、見読性、保存性)を担保し、維持することを業務としています。放射線科医、そして依頼医へ円滑に画像を提供する環境整備、正確な読影が行えるように、医用画像表示モニターの管理・調整も行っています。
放射線技術科の情報技術・通信を掌握し、医療サービスの向上に尽力しています。
病棟グループでは、患者さんのプライバシーと導線の配慮を基本コンセプトとして、入院患者さんを中心にX線・CT・MRI検査を行っています。入院患者さんは手術直後の方や車いす・ベッド搬送の方が多いため、十分に配慮し、安全な撮影・検査を行っています。また、患者さんとコミュニケーションを取りながら、日々笑顔を忘れず業務に当たっています。
教育体制
「医療技術」と「心」を備えた「人材」を育成する
放射線技術科(当科)では、「患者さんにありがとうといってもらえる医療」をスタッフ一人ひとりが実践できる組織を目指しています。そのために、当科では「専門的な医療技術」と「人を思いやる心」を備えた「人材」の育成に取り組んでおり、この取り組みは新人技師にも求められています。
新人技師は、多様な撮影業務の習得に加え、他職種スタッフとの連携、さまざまな疾患を持った患者さんへの接遇と安全な医療の提供など課題は多く、不安で慣れない職場環境で入職後すぐに適応することは容易ではありません。
そこで当科では、新人技師育成のために、医療技術は実務担当者が、心はファミリー(主にノンテクニカルスキルを中心とした1、2年目スタッフのトータルサポート小集団)が支援する制度を導入しています。実務担当者は、撮影技術の指導や習得度の進捗管理を行い、安心、安全な医療を提供できるように支援を行います。ファミリーは、新人技師との面談で一日の業務の振り返りを行い、さまざまな思考と感情の整理、課題抽出や目標実現に向けた支援をします。また、科内研修では、医療の知識や技術(テクニカルスキル)、考え方や伝え方(ノンテクニカルスキル)を体験し学ぶ機会もあります。このような仕組みを安定稼働するために、専任ではありませんが、人材育成を担う部門を設置して、全体最適を図っています。
新人技師がやりがいを感じ、いきいきと働くことで、技術と心を備えた信頼される人材へと成長することを期待しています。
そして当科では、スタッフ全員が人材育成に取り組み、共に悩み、共に考え、共に行動する風土があります。共に切磋琢磨しましょう。
ローテーションの頻度
放射線技術科では、あらゆる診療科からのX線撮影、CT検査、MRI検査、US検査、RI検査など各モダリティの検査依頼に対応しています。
診療放射線技師として、各モダリティで専門性を極めるスペシャリストが医療の質を高めることで、患者さんへの貢献につながります。また、経歴を積んで幅広い臨床知識を持って、他院状況を把握しながら自院の中で何を貢献できるか、どのような人材を育成していくか、放射線技術科全体を俯瞰して想像できるジェネラリストが必要とされています。
「検査技術の向上と診療支援」を目指し、固定概念にとらわれない幅広い視野を持った診療放射線技師となるために、各スタッフの才能や性格、本人の希望、将来のビジョンに十分に配慮した上で適材適所のローテーションを行っています。
1年目技師は、日直や夜勤に必要なスキルであるX線撮影・ポータブル撮影・TV検査・救急対応CT検査・救急対応MRI検査に対応できるよう、半年間の研修期間を設けています。その後、X線撮影を中心にルーチンCT検査を習得しながらX線撮影・CT検査・MRI検査の読影の補助となる読影力の向上に努めています。入職から1年半後にようやくそれぞれのグループに配属され、3~5年をローテーションの目安として各モダリティを担当します。
資格取得の取り組み
さまざまな認定取得に対して支援を行っています。
放射線技術科では、学術的研究活動ならびに学会発表や、診療放射線技師会認定をはじめ、さまざまな認定取得に対する支援を行っています(表参照)。放射線診断領域に関するキャリアアップ・スキルアップは「広く認められる診療放射線技師であるべき」という考えに基づいています。
病院業務に支障を来さない範囲で、大学院への通学や社会人講座への参加も認めており、幅広い視野を持つ医療従事者の育成に努めています。
先輩からのメッセージ
2019年入職:高木 愛
私は入職2年目から放射線治療グループに配属となりました。患者さんのことを第一に考え、放射線治療医師、看護師と協議しながら日々業務に当たっています。
治療計画や治療機器の品質管理、ペイシェントケアなど学ぶことが非常に多いため、積極的に院外の勉強会に参加したり、研究発表を行ったりしています。
当院では、タスクシフトの推進により2022年から診療放射線技師も治療計画作成に携わるようになりました。皆で意見を出し合いながら、最善の治療が行えるよう日々邁進しています。
入職4年目より人材育成にも携わっており、新人技師のメンタルケアや業務のサポートを行うことで、自身の成長にも繋がっていると実感しています。
当院は、新人技師の教育、研究発表への支援、院外の勉強会参加に対するサポートなども充実しています。自分の可能性に挑戦したいという意欲的な方、お待ちしております。
経歴
- 2019年4月~
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一般撮影・TVグループ
- 2020年4月~
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放射線治療グループ
- 2022年4月~
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人材育成グループ兼務
取得した認定資格
- 2021年2月
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ピンクリボンアドバイザー
- 2022年1月
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放射線管理士
- 2022年1月
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放射線機器管理士
研究発表
| 2022年3月 | 第33回愛知県診療放射線技師会学術大会 演題名 : ヘリカル式強度変調放射線治療装置における三次元半導体検出器を用いた中断試験の精度評価 |
| 2022年12月 | 令和4年度日本放射線技術学会愛知県放射線治療研究会 演題名 : 半導体検出器を用いたRadixactの精度管理 |
2020年入職:中村 佳雅
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入職の決め手は?
当院は幅広い診療科に対応しているため、様々な知識や経験を積むことができると考えました。病院見学の際、先輩方の患者さんに寄り添う姿勢に感銘を受け、自分もそうなりたいと思ったことが入職の決め手です。
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実際に入職して感じたこと
優しく話しやすい先輩が多く、明るい雰囲気だと思います。
挑戦する機会に恵まれており、診療放射線技師としてレベルアップできる環境が整っています。ファミリー制度もあり、困った時に頼れる先輩がいることはとても心強いです。 -
1日のスケジュール
超音波検査や一般撮影検査を担当しています。

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これからの目標
患者さんにより良い医療を提供するために、今後も臨床の知識を積み重ね、検査技術の向上に努めていきます。
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後輩に向けて一言
当院は、教育制度、研究発表への支援など意欲的な人をサポートする体制が整っています。興味のある方は病院見学で当院の環境や雰囲気を実際に感じてみてください。待っています!