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放射線技術科

患者の皆さまへ

放射線技術科01

安心と有用な検査を行い、皆さまの健康維持に貢献してまいります

放射線技術科では、放射線を使用した検査(一般X線撮影・CT・血管撮影など)やMRI検査、超音波検査、放射線治療を担当しております。放射線を使用した検査では、できる限り被ばくを少なくし、有益な検査を受けていただけるよう知識・技術の向上に励んでおります。また、日本診療放射線技師会が認定している医療被ばく低減施設認定を取得しており、患者の皆さまからの検査における医療被ばくに関する相談も行っております。
私たち診療放射線技師が担当する検査で、病気の診断に役立つ医用画像を医師に提供し、患者の皆さんの健康維持に貢献してまいります。

放射線技術科部長 水口 仁

主な業務と取り組み

  • 放射線科受付(3棟2階)では、検査予約や検査受付、検査場所のご案内、委託検査の問診の手続きを行っています。
    検査予約は院内のシステムを使い、効率よく負担の少ない検査プランを提示し、検査前に気をつけていただくことをご説明しています。検査当日は、受付手続きと検査場所のご案内をしておりますので、必ずお立ち寄りください。
    また、待ち順表示システムを導入し、受付と一般撮影室のモニターに患者さんの待ち順に関する情報をリアルタイムに表示しています。現在の撮影待ち人数を表示することで、混雑状況の見える化をはかっています。

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  • PET-CT検査とは

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    PET-CT検査は、細胞の代謝・機能を画像にして診断をする検査です。代表的な検査として、糖代謝(以下に説明)を画像として捉える全身検査があります。

    FDG PET-CT検査でがんの早期発見を

    人間の体内では、各細胞が「ブドウ糖」をエネルギー源として活動しています。これを「糖代謝」と呼び、臓器によってその活性度はさまざまです。一方、がん細胞は臓器を問わずとても盛んに糖代謝が行われ、一般的に正常細胞より3〜8倍多くのブドウ糖を消費する性質があるといわれています。そこで、ブドウ糖にPET-CT検査用の放射線(陽電子)をわずかに放出する核種を合成した放射性医薬品(FDG)を使用することで、体内の糖代謝を画像として捉えることができます。
    つまり、FDGを体内に注射すると、FDGがブドウ糖と同様に細胞に吸収され、正常細胞とがん細胞との間にFDGの吸収差が生じます。この差を画像化することで、がん細胞が描出されます。

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    使用装置

    Philips社 フルデジタル半導体検出器搭載型PET/CT装置 Vereos PET/CT

    検査の流れ

    FDG PET-CT検査についての説明動画はこちら

    1. 検査前準備
    検査開始の6時間前より、食事および糖分の含まれる飲み物はお控えください(水やお茶は飲んでいただいて構いません)。
    2. 受付・問診
    検査開始時間の30分前までに放射線科受付へお越しください。
    検査を行う前の簡単な問診を行います。
    3. 説明・測定
    検査についての簡単な説明を行います。
    その後、身長・体重・血糖値の測定をさせていただきます。
    4. 放射性医薬品投与
    PET-CT検査用の放射性医薬品「FDG」を静脈より注射いたします。
    5. 安静
    FDGが体内に行きわたるまで、約1時間ゆっくりと休んでいただきます。読書や会話などを避け、リラックスした状態で安静にしていてください。
    6. 撮像
    1時間の安静後に約20分間、検査用のベッドで横になって撮像します。1回目の撮像が終了し、30分ほどの休憩後、2回目の撮像を行います。
    検査時間(ベッドで横になって撮像する時間)は約20分です。しかし、注射をしてから薬が全身に行きわたる時間(安静時間)や、検査終了後に休憩していただく時間を含めますと、来院してから検査終了までに2時間~2時間30分かかります。あらかじめ、ご了承ください。

    注意事項

    糖代謝を正しく診断するためには、検査開始(注射時間)の6時間前から絶食をしていただく必要があります。水やお茶は飲んでもよいですが、甘いもの(糖を含むもの)は避けてください。また、糖尿病などで血糖値を下げるお薬を使用されている方は、検査開始(注射時間)の6時間前から使用を控えてください。
    FDG PET-CT検査は全て予約検査です。検査を中止される場合や検査日の変更をご希望の場合は、検査前日(月曜日に検査の場合は、前週の金曜日)の16時30分までにご連絡ください。

    お問い合わせ先:放射線科受付 TEL 0566-25-2982

    地域医療機関の方へ

    当院は、2006年3月よりPET-CT装置を保有し、近年「がん検査」の代名詞といっても過言ではない「FDG-PET検査」を行っています。また、核医学専門医が常勤していますので、より専門的な読影・画像評価を行うことができます。
    PET-CT検査では、一度に全身検索を行うことができるため、病期診断や定期的に行われるフォローアップ検査に大変有用です。また、1回の被ばく量は胃バリウム検査よりも少ない量となっています。
    検査を依頼していただく際は、「放射線委託検査のご案内」をご活用ください。なお、検査についてご不明な点やご相談などございましたら、お気軽に地域連携室までご連絡ください。

    お問い合わせ先:地域連携室 TEL 0566-25-8304

    >Q&A「PET-CT検査」はこちら

  • 一般撮影とは

    一般撮影では、X線を用いて体のさまざまな部位を撮影します。
    咳や腹痛で病院を受診され、胸部や腹部のX線撮影をしたり、関節痛や骨折などで骨のX線撮影をするため、最もなじみの深い検査です。
    当院では、FPD(フラットパネルディテクタ)を搭載した一般撮影装置を各検査室に導入しています。FPDは少ないX線で高画質の画像を提供することができるため、患者さんの被ばく量を減らすことができます。また、瞬時に画像確認が行えるため、スムーズな検査が可能です。

    使用装置

    FUJIFILM社製 BENEO FX
    FUJIFILM社製 CALNEO Smart
    FUJIFILM社製 CALNEO GL
    島津製作所社製 RADspeed Pro style edition EDGE package
    コニカミノルタ社製 AeroDR fine motion

    所要時間

    5分~20分
    (撮影部位や撮影枚数により検査時間は異なります)

    注意事項

    金属・プラスチック・カイロなどは画像に写るため、診断の妨げになります。撮影部位によって更衣、または、外していただく必要がありますので、あらかじめご了承ください。

  • CTとはComputed Tomography(コンピューター断層写真)の略で、X線画像により体内を詳しく調べる検査です。最新の装置を使用することで、CT検査では短時間で広範囲の撮影が行えます。症状や目的に応じて、頭部・胸腹部・四肢など全身の検査が可能です。任意の断面や3D画像が作成可能です。

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    使用機器

    Canon社製 Aquilion ONE    (320列エリアディテクターCT)
    Canon社製 Aquilion Prime SP    (80列マルチスライスCT)
    GE社製 Revolution Ascend    (64列マルチスライスCT)
    GE社製 Discovery CT 750HD    (64列マルチスライスCT)
    当院では、外来・入院・救急など患者さんの状況に応じてこれらを使い分けて対応しています。

    検査の流れ・所要時間

    寝台の上に寝ていただき、装置のトンネルの中に入っていきます。必要に応じて担当者の指示により息止めなどを行っていただきます。検査内容によっては造影剤を使用する場合があります。
    所要時間は、単純検査5分、造影検査15分です。(検査部位や検査内容により検査時間は異なります。)

    注意事項

    CT検査ではX線を使いますので、妊娠の可能性のある方は事前にお申し出ください。
    検査内容や使用する薬剤によっては、食事制限や事前内服などをお願いする場合があります。予約用紙に記載されている注意事項を十分ご確認の上お越しください。

    地域医療機関の方へ

    当院では4台のCT装置全てに64列以上の検出器を搭載しており、ご依頼いただいた検査は基本的にハイスペックのCT装置で画像を提供しています。心臓CT検査については主に320列CT装置で実施しており、不整脈患者さんなどにも幅広くご利用いただけます。また、大腸CT検査についても炭酸ガス注入器を導入し、患者さんの負担ができる限り少ないようにしています。
    その他、検査を依頼していただく際には「放射線委託検査のご案内」をご活用ください。検査内容によっては当日の検査受付も可能となっています。お気軽に地域連携室までご連絡ください。

    お問い合わせ先:地域連携室 TEL 0566-25-8304

    「診療のご案内 放射線委託検査のご案内」.pdf

  • X線TV検査とは

    X線TV検査といえば、代表的なものに胃や大腸などのバリウム検査があります。その他にも、食道ビデオ(嚥下状態の観察)、脊髄腔造影、子宮卵管造影、腎盂・尿道・膀胱造影、胆嚢・胆管・膵臓の検査・治療など、多岐にわたって利用されています。
    当院では、5台のTV装置が稼働しています。3台は汎用型、2台は多目的型装置です。装置は全てフラットパネルと呼ばれる検出器を搭載しているため、低い被ばく線量に抑えながら鮮明な画像が得られます。
    また、設計の面でも患者の皆さまへの配慮を忘れておりません。検査台への乗り降りを容易にし、検査台の上で体の向きを何度も変えていただく必要もなくなるなど、非常に利便性も高い装置を導入しております。

    多目的型TV装置

    Canon社製X線TV装置Ultimax-i

    主な用途
    消化器内科系診療・外科系診療
    耳鼻科系診療・産婦人科系診療

     
    放射線技術科05

    多目的型TV装置

    富士フイルムヘルスケアフルデジタルX線診断システム Versiflex

    主な用途
    整形外科系診療
    泌尿器科系診療

    放射線技術科06
     

    内視鏡センターのTV装置

    富士フイルムヘルスケアフルデジタルX線診断システム
    CUREVISTA
    CUREVISTA Apex

    主な用途
    内視鏡診療支援(消化器内科系・呼吸器内科系)

    放射線技術科07

     

    検査の流れ・所要時間

    医師より、検査の概要および治療について説明をいたします。所要時間は10分〜2時間です。(検査内容により異なります。)

    地域医療機関の方へ

    放射線委託検査では、胃透視および注腸検査を承っております。フラットパネル検出器により、被ばく量を最小限にした検査を目指しております。検査結果は消化器内科医による読影レポートを郵送いたします。
    検査を依頼していただく際は、「放射線委託検査のご案内」をご活用ください。なお、検査に関してご不明な点やご相談などございましたら、お気軽に地域連携室までご連絡ください。

    お問い合わせ先:地域連携室 TEL 0566-25-8304

  • MRIとはどんな検査?

    MRIとは磁気共鳴画像の略称で、放射線を使わない検査の一つです。強力な磁場と電磁波を利用して体内から特殊な信号を収集することで、さまざまな画像を作成することができます。
    症状や目的に応じて、頭頸部・脊椎・体幹部・四肢・血管など全身の検査が可能で、任意の断面や3D画像も撮像可能です。

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    GE社製 SIGNA ARTIST 1.5T

    使用装置

    GE社製SIGNA Explorer 1.5T    1台
    GE社製SIGNA Artist EVO 1.5T    1台
    GE社製SIGNA ARTIST 1.5T    1台
    SIEMENS社製MAGNETOM Skyra 3.0T    1台

    検査の流れ・所要時間

    検査中は大きな音がするので、耳栓またはヘッドホンを装着して検査を実施します。検査中は身体を動かせませんが、痛みなどは全くありません。
    所要時間は、20~40分です。
    (検査部位や検査内容により検査時間は異なります)

    注意事項

    1.非常に強力な磁場の中で検査します。金属類を持ち込むと、金属が飛んだり、発熱によって火傷したりする危険が伴います。また、検査部位の画像にアーチファクト(画像の歪みなど)が発生し、診断の妨げになります。検査時は金属類の付いていない軽装でお越しください。
    2.手術などで体内に金属が入っている方や刺青のある方は検査を受けられない可能性があります。診察時に医師にご相談ください。

    検査室に持ち込めないもの
    入れ歯、補聴器、ヘアピン、携帯電話、鍵、眼鏡、時計、磁気カード、金属の付いた下着など
    検査を受けることができない方
    ・体内の電気電子機器
    心臓ペースメーカー、植込み型除細動器(ICD)、神経刺激装置(DBS,TENSなど)、骨成長刺激装置、インスリンポンプ など
    ・人工内耳、人工耳小骨
    ・可動性義眼(磁力式)
    ・MRI対応でない体内金属
    ・体内に残された異物(弾丸や鉄片など)

    3.狭いトンネルに入るため、狭い空間が苦手な方(閉所恐怖症)は、診察時に医師にご相談ください。

    地域医療機関の方へ

    当院は1台の3.0T MRI装置と3台の1.5T MRI装置を使用し、頭頸部・脊椎・体幹部・四肢・血管などの全身領域を対象として単純MRI・造影MRI検査を行っております。
    疾患や症状に合わせて最適な検査をご選択いただけるよう、検査一覧を作成しております。検査を依頼していただく際は、「放射線委託検査のご案内」をご活用ください。なお、検査に関してご不明な点やご相談などございましたら、お気軽に地域連携室までご連絡ください。

    お問い合わせ先:地域連携室 TEL 0566-25-8304

  • 当科では歯科撮影として、パントモ撮影、セファロ撮影、歯科用CT撮影、デンタル撮影を行っています。
    パントモ撮影(断層撮影)は、歯列の状態や顎の骨折などの診断に使用します。セファロ撮影(頭部規格撮影)は、口腔外科では頭部の骨の歪みや発育状態の確認、耳鼻科では“いびき”に関する気道の状態を確認する際に行います。
    歯科用CT撮影は、歯列や顎の骨の検査を目的とし、いわゆる“親知らず”を抜歯する際や歯の根元に病気が疑われる際に撮影が必要となる場合があります。一般的なCT装置と比べて少ない被ばく線量で検査することができます。
    デジタル撮影は、より詳細な画像を撮影することができ、虫歯や治療過程の確認ができます。

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    使用装置

    朝日レントゲン    AUGE SOLIO Z CMF

    検査の流れ・所要時間

    ・パントモ撮影
    顔の横を軽く固定し、専用器具を前歯で咬み合わせて検査します。15秒程度、顔の周りを装置が回り、撮影します。この間、身体を動かさないようにしてください。
    ・セファロ撮影
    専用器具を耳に入れて検査します。目的に応じて1〜2方向の撮影を行います。
    ・歯科用CT撮影
    バンド等を使用して頭部を固定して検査します。15秒程度、顔の周りを装置が回り、複数回撮影します。この間、身体を動かさないようにしてください。
    ・デジタル撮影
    フィルムを装填した撮影補助具を噛み、頬の辺りから撮影を行います。

    検査時間は、パントモ撮影、セファロ撮影、デジタル撮影は約5分、歯科用CT撮影は約10分です。
    (撮影部位や撮影枚数により検査時間は異なります)

    注意事項

    ヘアピン・ネックレス・ピアス・義歯などの金属・プラスチック類は、画像に写り込んでしまうため外していただく必要があります。あらかじめご了承ください。

  • アイソトープ検査とは

    アイソトープ検査では、各臓器の形態やCT・MRIでは捉えられないような働き(機能)を画像にすることができます。主な検査部位として脳・心臓・全身骨・甲状腺・腎臓などがあります。

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    使用装置

    GE社製 SPECT-CT装置
    Discovery NM/CT670 Q.Suite Pro

    検査の流れ・所要時間

    1. 放射性医薬品を投与します。
    目的とする臓器に集まる放射性医薬品(ごく微量な放射線を放出する薬品)を注射、または内服します。
    2. 薬品が目的臓器に集まるまで待ちます。
    検査内容や薬品の種類によって異なりますが、薬品が目的臓器に集まるまでの間、待機していただきます。
    例えば、骨の検査では、注射をしてから薬品が骨に集まるまでに3~4時間ほどかかりますが、脳の検査では、注射と同時に薬品が脳に集まります。
    3. 検査(撮像)を開始します。
    SPECT-CT装置を使い、目的臓器に集まった放射線を収集して検査(撮像)を開始します。
    検査内容によって異なりますが、検査時間はおおよそ30分~1時間かけてゆっくりと行います。時間を追って何度も検査(撮像)する場合もあります。

    注意事項

    検査によっては、食事制限などの前処置が必要となることがあります。予約用紙に書いてある「注意事項の説明」を必ずご確認ください。

    次のような方は、必ず事前にお知らせください。

    ・妊娠中、または妊娠している可能性がある女性
    ・授乳中の女性
    ・長時間(30分~1時間)の仰向けの姿勢がつらい方

    アイソトープ検査は全て予約検査です。検査を中止される場合や検査日の変更をご希望の場合は、検査前日(月曜日に検査の場合は、前週の金曜日)の16時30分までにご連絡ください。

    お問い合わせ先:放射線科受付 TEL 0566-25-2982

    地域医療機関の方へ

    当院は、SPECT-CT装置1台を保有し、核医学検査全般を幅広く行っています。また、核医学専門医が常勤しておりますので、より専門的な読影・画像評価を行うことができます。
    核医学検査は、他の放射線検査が主として行う「形態画像診断」だけでなく、各臓器の機能状態を画像化して判断する「機能画像診断」を行うことができます。そのため、他の放射線検査では診断しにくい認知症診断(脳血流分布の違い)や各臓器の機能診断(甲状腺機能亢進症や腎機能診断など)、バイアビリティーの評価(心筋血流評価)などに有用とされています。
    検査を依頼していただく際には、「放射線委託検査のご案内」をご活用ください。なお、検査に関してご不明な点やご相談などございましたら、お気軽に地域連携室までご連絡ください。

    お問い合わせ先:地域連携室 TEL 0566-25-8304

    >Q&A「アイソトープ」はこちら

  • 乳腺検査とは

    現在、日本人女性の11人に1人が乳がんになるといわれています。しかし早期発見であれば約90%の方が治癒します。
    乳腺検査はマンモグラフィと超音波検査を行うのが一般的です。指摘された病変に対しては、必要に応じて細胞や組織を採取してその良悪性を調べます。細胞を採取する場合は細胞診、組織を採取する場合は組織診またはマンモトーム生検検査を行います。

    使用装置

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    検査の流れ・所要時間

    マンモグラフィ

    マンモグラフィとは乳房のX線写真のことで、乳房をプラスチックの板で押さえ、薄く伸ばした状態で撮影を行う検査です。痛みを伴う場合もありますが、圧迫することでより情報の多い写真を撮ることができます。触診でしこりとして触れる前(早期)の乳がんは微細な石灰化として発見されることが多くあり、この描出に優れています。
    所要時間は10分程度です。(撮影枚数により検査時間は異なります。)

    超音波検査

    超音波検査は、ベッドに横になった状態で乳房にゼリーを塗り、超音波の送受信機を当てて行う簡便な検査です。しこりの内部までよく観察することができるため良性・悪性の区別がつく場合もあります。
    これらの検査を併用することによって、より精度の高い検査を行うことができます。
    所要時間は15〜20分程度です。

    マンモトーム生検

    マンモトーム生検とは吸引式組織生検の一つです。「超音波ガイド下マンモトーム生検」と「ステレオガイド下マンモトーム生検」の2種類があります。
    超音波ガイド下マンモトーム生検は、超音波下で病変を確認し、吸引機能を持つ針で組織を採取します。1回の穿刺で複数の標本が採取でき、針の周囲360°の採取が可能なので診断精度が高くなります。また、検査後の傷跡も小さく、乳房の変形もありません。痛みや体への負担が少ないというメリットがあります。所要時間は20分です。(場合によってはそれよりも長くなることがあります。)
    ステレオガイド下マンモトーム生検は、マンモグラフィ下で生検が行われます。対象となるのは、マンモグラフィでしか描出できない病変、主に石灰化病変が挙げられます。多くは良性石灰化ですが、ごく早期の乳がんが石灰化で発見されることがあります。ステレオガイド下マンモトーム生検には座位型・腹臥位型・側臥位型がありますが、当院では側臥位型を導入しています。また、トモシンセシス機能(乳房を多断面で撮影する)も搭載され、より正確な病変位置の把握が可能です。所要時間は30分です。(場合によってはそれよりも長くなることがあります。)

    >Q&A「乳腺検査」はこちら

  • 血管撮影とは

    血管造影検査は、カテーテル検査とも呼ばれます。近年は高度な技術を駆使した装置や治療器具が開発されたことで、治療成績の良い新たな治療が可能となり、その治療数は年々増加しています。
    検査では、医師が動脈や静脈にカテーテルと呼ばれる細い管を挿入し、そのカテーテルから造影剤を注入して血管を撮影します。
    カテーテルを使って、脳や心臓の血管をはじめ全身の血管に対して、さまざまな治療器具を使用して病気を治療する方法もあります。これをカテーテル治療といいます。

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    カテーテル治療について

    カテーテル治療は、主に以下のような場合に行います。

    ・破裂動脈瘤、未破裂動脈瘤
    ・急性期脳梗塞治療における血栓除去・溶解術
    ・頸部の狭窄・閉塞血管に対する頸部血管形成術
    ・虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)に対する冠動脈形成術
    ・不整脈に対するアブレーション治療
    ・下肢の閉塞性動脈硬化症に対する下肢血管形成術
    ・外傷性の動脈損傷に対する動脈塞栓術
    ・肝細胞癌に対する肝動脈塞栓術
    ・大動脈瘤に対するステントグラフト術

    使用装置

    PHILIPS社製 Allura Clarity FD10/10
    Canon社製 INFX-8000C/N9
    PHILIPS社製 Azurion7 B20/15 R03

    検査の流れ・所要時間

    医師より、検査の概要および治療について説明いたします。
    股関節付近にある大腿動脈(静脈)、あるいは腕の動脈(静脈)に針を刺し、そこからカテーテルを血管内に挿入します。そのカテーテルの先を目的の血管まで送り、特定の血管のみに造影剤を注入して撮影を行います。
    治療を行う場合、カテーテルを介してさまざまな治療器具を用いることで、血管内の狭窄や閉塞の改善、動脈瘤の塞栓、がん治療には抗がん剤の投与などを行います。
    所要時間は、検査で30分~1時間、治療で2時間~3時間です。検査後は2~3時間の安静時間が必要です。血管造影検査は多くの場合入院して行われます。

    >Q&A「血管撮影」はこちら

  • 骨塩定量検査とは

    骨塩定量検査は、DXA法(Dual Energy X-ray Absorptiometry)というエネルギーが異なる2種類のX線を利用する方法で、カルシウムなどのミネラルが骨にどれくらい含まれているか(骨密度)を測定します。

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    使用装置

    GE社製 DPX-BRAVO

    検査の流れ・所要時間

    装置に仰向けに寝ていただき、腰椎・大腿骨で測定します。
    所要時間は約5分です。

    注意事項

    金属・プラスチック・カイロなどは測定の妨げになります。検査時は外していただく必要がありますので、あらかじめご了承ください。
    また、胃透視などのバリウム検査やCTなどで造影剤を使用した場合は、測定値に影響する可能性があります。造影検査を受けてから1週間以内に検査を予定されている場合は、スタッフまでお申し出ください。

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    超音波検査とは

    超音波検査は、エコー検査とも呼ばれます。高周波の音波(超音波)を使用するため、一般撮影やCT検査と違って被ばくはしません。体の中での音波の反射を利用して臓器の形態や血流などを観察します。超音波検査は、以下のような特徴があります。

    • リアルタイムに体の中を観察できます。
    • 音波を通しやすくするために検査部位にゼリーを塗布します。
    • ベッドサイドで簡便に行うことができます。
     

    使用装置

    Canon社製 Aplio 500、Aplio 300、Xario100G(病棟ポータブル用)
    富士フイルムヘルスケア社製 ARIETTA850DI
    SUPERSONIC社製 Aixplorer

    検査の流れ・所要時間

    <腹部検査(消化管・ヘルニア含む)>
    ベッドに仰向けで寝て、必要に応じて体位変換(側臥位・座位など)を行います。検査中に、息を吸ったり吐いたり、お腹を膨らませたりしていただきます。
    腹部を圧迫することがありますので、痛みを感じた場合はお知らせください。
    所要時間は約15分です。(検査する部位や内容により、検査時間は前後しますのでご了承ください。)
    <表在・血管系検査>
    該当部位が見えるような姿勢で検査を行います。
    所要時間は約15分です。(検査する部位や内容により、検査時間は前後しますのでご了承ください。)

    注意事項

    <検査の服装について>
    検査する部位は肌を出していただく必要があります。腹部検査の場合はお腹を出しやすい服装で、下肢血管の場合は足の付け根から観察を行いますので肌を出しやすい服装でお越しいただくようにお願いします。もちろん検査着も用意しておりますので、お気軽にお申し付けください。
    <腹部・消化管検査>
    検査の4時間前より絶食となります。水またはお茶は少量飲んでも結構です。医師より処方されているお薬は、規定の時間に飲んでください。食事をすると胆嚢がしぼんでしまい、病気が見えづらくなる場合があります。さらに食事で胃が膨らむことにより、胃の背中側に存在する膵臓の観察が不十分になる可能性がありますのでご注意ください。
    <上下腹部検査または腎・膀胱検査>
    尿のたまった状態で検査を行いますので、検査前60分程度は排尿しないようご協力をお願いします。トイレが我慢できない場合は、遠慮なく担当技師にお申し出ください。尿がたまった状態の方が膀胱や周囲の臓器を観察しやすく、病気を見つけやすくなりますので、ご協力をお願いします。

    地域医療機関の方へ

    当院の超音波室には5台のUS装置があり、うち1台はポータブル専用装置として使用しています。対象臓器は、腹部(消化管・ヘルニア含む)、表在(甲状腺やリンパ節)、血管(上下肢動静脈、腹部大動脈、腎動脈)、関節など多岐にわたります。 
    当科では、検査の質向上と患者さん受け入れ体制の充実に日々努めております。
    検査を依頼していただく際は、「放射線委託検査のご案内」をご活用ください。なお、検査に関してご不明な点やご相談などございましたら、お気軽に地域連携室までお問い合わせください。

    お問い合わせ先:地域連携室 TEL 0566-25-8304

    >Q&A「超音波検査」はこちら

  • 在宅撮影とは

    患者さんのご自宅でX線撮影を行い、在宅医療をサポートいたします。
    対象は、寝たきりなどで直接病院または診療所への受診が困難な患者さんで、かかりつけの医師より撮影が必要であると認められた方です。

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    使用装置

    Kenko Tokina社製 PX-20BT型

    検査の流れ・所要時間

    撮影は、かかりつけ医師からの依頼に従って、診療放射線技師と刈谷訪問看護ステーションの看護師がご自宅に伺って行います。脚立の組み立てと撮影を行い、15分程度で終了します。撮影した画像は、放射線科医が読影を行い診断報告書を添付して、各医院にお届けします。
    所要時間は15分です。(検査部位や撮影枚数により、検査時間は異なります。)

    >Q&A「在宅撮影」はこちら

  • 放射線治療とは

    一般に悪性腫瘍の治療法としては、①外科的手術、②化学療法(抗がん剤)、③放射線治療の3つが軸になります。放射線治療はその名前の通り、放射線を用いて悪性腫瘍の治療を行います。
    放射線治療は、正常細胞よりも悪性腫瘍細胞の方が放射線に対して感受性が高いことを利用して、患部に放射線を照射することで、悪性腫瘍細胞に大きなダメージを与えます。

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    使用装置

    VARIAN社製 Trilogy(トリロジー)
    アキュレイ社製 Radixact(ラディザクト)トモセラピーシステム

    全体の流れ・所要時間

    検査についての説明動画はこちら

    1.診察
    まず、放射線科医の診察を受けていただきます。この診察で放射線治療を行うことが適切かどうか、どのような効果が得られるかについて、今までに受けた治療や検査の結果を十分に踏まえて検討し、治療方針を決定します。

    2.治療計画
    放射線を照射する位置や照射野(放射線を照射する範囲)を決定するため、CTを用いて病巣の位置を特定します。得られた画像から、放射線をどのように照射するのか、どれぐらいの量を何回に分けて照射するのかを検討します。
    三次元表示が可能なコンピューターを用いてさまざまな角度から病巣の位置を確認することで、治療に最も適した照射角度と照射野を決定することができます。患者さん一人一人の治療目的や照射する部位・範囲に合わせて、最適な放射線治療計画を決定します。

    3.放射線治療
    毎日照射を行う場合は、皮膚や固定具の表面に照射野の印を付けます。また、IGRT(画像誘導放射線治療)により照射の位置決め精度が向上し、より確実に同じ場所を治療できるようになりました。
    1回の治療時間は治療方法によって変わりますが、通常は15分程度、実際に放射線が照射されている時間は数分です。基本的に1日1回、週に5回の照射を行います。病気の種類や状態によって異なりますが、治療期間は5週間~7週間です。放射線治療中は痛みを感じることはありません。

    4.治療期間中の診察
    日々の患者さんの状態は、看護師や診療放射線技師が確認し、週に1回、医師の診察を受けていただきます。必要に応じて、副作用に対する治療や今後の治療方針に変更が必要かなどを検討をします。

    注意事項
    放射線の副作用は照射した部位や線量によって、また治療を受ける方の放射線に対する反応によって異なります。ご心配な点などございましたら、お気軽にスタッフまでご相談ください。

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Q&A

  • FDG PET-CT検査

    Q検査を中止する場合は、どうして前日までに連絡しなければならないのですか?
    A放射性医薬品は、時間が経過すると放射線の量が徐々に減少し、薬品ごとに決められた時間を過ぎてしまうと使用できなくなってしまいます。そのため、検査数・検査時間に合わせた放射性医薬品を必要分のみ前日に注文しています。

    QFDGは安全ですか?
    A検査で使用されるFDGはブドウ糖に似た形であり、副作用の報告はほとんどありません。また、大部分は尿から排泄されるため、翌日にはほとんど体内に残っていません。

    Qがんの早期発見のためには、FDG PET-CT検査のみを受けていれば安心ですか?
    AFDG PET-CT検査は、ブドウ糖が細胞に取り込まれる過程である「糖代謝」を画像にしているため、糖代謝の盛んでないがんや、微小ながんなどは検出が難しい場合もあります。そのためFDG PET-CT検査だけでなく、他の最適な検査法を併用して最良の診断を受けることをおすすめします。詳しくはスタッフまでおたずねください。

    Qなぜ注射を打った後に安静にするのですか?
    A会話や運動で細胞の糖代謝が活発となります。その結果、FDGが正常な細胞に多く集まってしまい、がんの診断が難しくなることがあります。このことから、注射をしてから撮像までの間は、できるだけ安静にしていただいています。

    QFDG PET-CT検査で受ける被ばく量は身体に影響がありますか?
    AFDG注射による被ばく量は2.2ミリシーベルトほど、PET-CT検査時に撮影されるCTの被ばく量を合わせた場合でも9.0ミリシーベルトほどといわれています。これらは胸部CT検査1回分の被ばく量、約14.8ミリシーベルト(装置によってばらつきあり)より少ない量であり、健康上の問題はありません。

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  • Q放射性医薬品を体内に入れても安全ですか?体に残ってたまることはないのですか?
    A放射性医薬品は、時間とともに放射線の量が減少していきます。アイソトープ検査では、この減少するスピードの速い薬を使っていますので、体内に残ることはありません。また、投与する放射性医薬品に含まれる放射性物質の量も微量なので、核医学検査での放射線による副作用が生じる心配はありません。

    >主な業務と取り組み「アイソトープ検査」はこちら

  • Qマンモグラフィ検査の適正時期はありますか?
    Aマンモグラフィ検査は、乳房をプラスチックの板で押さえ、薄く伸ばした状態で撮影を行います。痛みを伴う場合がありますが、被ばく量を減らし、より情報の多い写真を撮るためには適切な圧迫が必要となります。
    ただ、同じ強さの圧迫でも、生理周期のホルモンの影響により、痛みの感じ方が大きく異なります。乳房が硬くなり痛みを感じる時期に検査を行うと、圧迫での痛みが強くなりますので、なるべくこの時期を避けて、乳房の柔らかい時期に検査を受けることをおすすめします。具体的には、生理終了後7日~10日の間が良いといわれています。

     

    Q自分で乳房の変化に気付くことはできますか?
    A自己検診を続けることで、普段とは違う乳房の変化に気付くことができます。下記のリンクページに掲載されている自己チェックの方法をご参照ください。

    詳細はこちら 

     

    Qマンモグラフィ・超音波検査で病変が指摘されたときはどうなりますか?
    A検査で悪性疑いもしくは悪性を否定できない病変が指摘された場合のフローチャートを示します。
    まず、指摘された病変に対して、実際に細胞や組織を採取してその良性・悪性を調べます。細胞を採取する場合は細胞診、組織を採取する場合は組織診またはマンモトーム生検を行います。
    超音波で描出された病変の場合、その病変の適応に合わせて細胞診・針生検・超音波ガイド下マンモトーム生検が選択されます。
    マンモグラフィでしか描出できない病変の場合はステレオガイド下マンモトーム生検が選択されます。

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    >主な業務と取り組み「乳腺検査」はこちら

  • QCTやMRI、超音波も検査したのに血管撮影も受けなければいけないのですか?
    A血管撮影は、造影剤を使用することで他の検査よりも明瞭に血管が描出でき、そこから詳細な血液の循環状態や臓器への血管、腫瘍に栄養を送っている血管などの情報が得られます。さらにその場で治療を行うことができるため、血管撮影も併せて行うことをおすすめします。

    Q検査時間が長くなったときの被ばく量は大丈夫でしょうか?
    A治療を行うときには、検査の内容や繰り返し行われることで長時間の検査になり、同じ部位への照射が避けられないことがあります。しかし、少ない被ばく量で検査を行い、X線が同じ箇所に大量に当たらないように医師と技師で十分配慮しております。検査中は技師が注意深く監視し、具体的な被ばく量を把握しています。

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  • Q超音波検査でどんなことが分かるのですか?
    A超音波検査で観察できる臓器は多岐に渡ります。
    腹部検査では、肝臓・胆嚢・胆管・膵臓・脾臓・腎臓・膀胱・前立腺・子宮など、腹部臓器を幅広く観察することができます。(図1)
    関節検査では、リウマチなど関節の炎症の程度が分かりますので、診断だけではなく経過観察にも広く用いられています。(図2)
    表在・血管系検査では、皮下腫瘍の鑑別や下肢静脈内の血栓の有無、動脈硬化の程度やプラークの状態を観察することができます。

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    >主な業務と取り組み「超音波検査」はこちら

  • Q自宅で、X線撮影を実施しても問題はないのでしょうか?
    A厚生労働省医薬安全対策課長通知として、平成10年6月30日付で「在宅医療におけるエックス線撮影装置の安全な使用について」(医薬安第69号)が出され、その中でご自宅での撮影も公的に許可されています。

    QX線撮影の際に放射線による健康影響はありませんか?
    A在宅X線撮影時に照射する放射線量は極めて少なく、患者さんご本人でもその影響を心配する必要はありません。なお、ご家族の方には1.5m以上離れていただくことになっていますが、この位置においてはさらに放射線量は減少し、ほとんど測定されません。このことから撮影の際に隣室にいていただければ、放射線による健康影響の心配はないといえます。

    Q線撮影を行った部屋に家族がすぐに入っても大丈夫なのでしょうか?
    AX線撮影が終了した直後から、部屋に入っていただいて大丈夫です。X線撮影時に発生した放射線は瞬時に消滅します。

    QX線撮影するための電源はどうするのですか?
    Aご自宅の家庭用100ボルト電源を使用して撮影させていただきます。

    >主な業務と取り組み「在宅撮影」はこちら

  • Q放射線被ばくによる副作用にはどんなものがありますか?
    A放射線被ばくによる副作用は急性期のものと晩期のものがあります。急性期の主な副作用は、照射により生じた炎症性によるもので、時間が経つことにより炎症が治まります。一方、晩期の副作用は、照射後半年から数年後に傷口の周囲が硬くなることがあり、また重篤になれば血流が悪くなった組織に潰瘍などが生じることがあります。
    照射体積や個人差も関係しており、晩期の副作用を予想することは容易でなく、まれにこのような副作用が生じます。副作用が生じないよう、十分注意をして放射線治療を行っています。

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スタッフ構成・資格

スタッフ構成

69名(2025年4月1日現在)

所属スタッフの有する主な資格

  

検診マンモグラフィ撮影認定診療放射線技師(日本乳がん検診精度管理中央機構)

13名

X線CT認定技師(日本X線CT専門技師認定機構)

8名

磁気共鳴専門技術者(日本磁気共鳴専門技術者認定機構)

2名

Ai認定技師(日本診療放射線技師会)

3名

超音波検査士(日本超音波医学会・日本超音波検査学会)

7名

放射線治療専門放射線技師(日本放射線治療専門放射線技師認定機構)

4名

医学物理士(医学物理士認定機構)

1名

放射線治療品質管理士(放射線治療品質管理機構)

1名

放射線機器管理士(日本診療放射線技師会)

43名

放射線管理士(日本診療放射線技師会)

39名

医用画像情報精度管理士(日本診療放射線技師会)

2名

臨床実習指導教員(日本診療放射線技師会)

8名

胃がん検診専門技師(日本消化器がん検診学会)

3名

PET認定技師(有限責任中間法人 日本核医学会)

2名

第一種放射線取扱主任者(文部科学大臣 原子力安全技術センター)

免状取得3名
(合格者18名)

救急撮影技師認定(日本救急撮影技師認定機構)

3名

アドバンスド放射線技師(日本診療放射線技師会)

8名

シニア放射線技師(日本診療放射線技師会)

8名

マスター放射線技師(日本診療放射線技師会)

1名

血管撮影・インターベンション専門診療放射線技師
(日本血管撮影・インターベンション専門診療放射線技師認定機構)

5名

血管診療技師(4学会構成血管診療技師認定機構)

1名

ACLS/BLSインストラクター(日本ACLS協会)

1名

骨粗鬆症マネージャー(日本骨粗鬆症学会)

1名

放射線被ばく相談員(日本診療放射線技師会)

8名

日本核医学専門技師(日本核医学専門技師認定機構)

3名

胃がんX線検診技術部門B資格(NPO法人日本消化器がん検診精度管理評価機構)

4名

胃がんX線検診読影部門B資格(NPO法人日本消化器がん検診精度管理評価機構)

4名

乳房超音波認定技師(日本乳がん検診精度管理中央機構)

3名

画像等手術支援認定診療放射線技師(日本診療放射線技師会)

2名

ピンクリボンアドバイザー(乳房健康研究会)

3名

心電図検定2級(日本不整脈心電学会)

2名

大腸CT認定技師(日本大腸CT専門技師認定機構)

1名

医療経営士3級(日本医療経営実践協会)

1名

マンモグラフィ検診施設画像認定施設(日本乳がん検診精度管理中央機構)


(健診)

医療被ばく低減施設(日本診療放射線技師会)

臨床実習指導施設(日本診療放射線技師会)

SWIPE

機器紹介

PET-CT

2020年3月、PET-CT装置の更新に伴い「Vereos」(Philips)を導入しました。フルデジタル半導体検出器搭載で微細ながんや転移を的確に検出します。より迅速で低侵襲な画像診断検査でがん診療を支えます。

X線骨密度測定装置

2020年2月、X線骨密度測定装置の機器更新に伴い「PRODIGY Fuga-C」(GEヘルスケアジャパン)を導入しました。
骨密度値が高くても骨折する方がみえるため、骨質(骨の構造や材質)の評価も注目されています。この装置は、骨密度測定に加え、骨質も評価することが可能となりました。また、従来の装置より検査時間は大幅に短縮され、患者さんの負担が少ないです。

骨質評価:TBSとAHAについて

TBS(Trabecular Bone Score:海綿骨構造指標)

 腰椎の構造を評価する機能です。
AHA(Advanced Hip Assesment)
 大腿骨の形や骨のしなやかさを評価する機能です。

TBSやAHAは、骨密度とは独立して骨折リスクを予測するため、骨密度値とこれらの値を考慮することは「骨折リスクの評価」に有用であると言われています。

 ■TBS

■AHA

一般撮影装置

2020年3月、一般撮影装置の更新に伴い「RADspeed Pro style edition EDGE package」(島津製作所)を導入しました。この装置では一般的なレントゲン画像に加えて、トモシンセシスという断層画像を撮影することができます。断層画像とは、CTやMRI画像で広く知られているような、体を切断したように見える画像のことです。

【トモシンセシスのメリット】
・同じく放射線を使用するCTと比べて被ばくが10分の1程度と少なく、解像度
 (どこまで細かく画像に映るか)が優れています。
・手術により骨に金属が入っている場合、CTでは金属の近くに診断が難しくなる
 部分(アーチファクト)がありますが、トモシンセシスではアーチファクトを
 少なく抑えることができます。

2022年1月、動画も撮影できる一般撮影装置「AeroDR fine motion」(コニカミノルタ)を導入しました。この装置では身体の中の実際の動きを観察できるため、例えば胸部では呼吸の様子を観察できるなど、静止画である通常のレントゲン画像より多くの情報を得ることができます。

また、CTやMRIが仰向けに寝た状態で撮影するのに対して、身体を起こした立位で撮影できるため、日常生活における体勢に近い状態を観察できるというメリットもあります。
当院では検査目的によって、さまざまな装置のメリットを生かして使用しています。

X線TV装置

2024年1月にX線TV装置 CUREVISTA Apex(富士フィルムヘルスケア)を導入しました。
装置独自の画像処理技術により、高画質を保ちつつ低被ばく線量での検査が可能になりました。
この装置は、汎用型装置で初めて3軸方向に可動することができ、今までは内視鏡カメラなどが重なり見えにくかった場所も、体位変換せずさまざまな角度から安全に観察することができます。

血管撮影装置

2025年2月、頭部血管用Angio装置の機器更新に伴い、「Azurion7 B20/15 Release3」 (PHILIPS)を導入しました。
主な特徴、新装置の特筆すべき機能について一部ご紹介させていただきます。

①時短効果(オートポジション機能)
撮影画像全てにオートで撮影時の情報(テーブル高さ前後左右の位置、X線管球の角度、視野サイズなど)が保存されており、撮影した画像と同一位置にワンボタンでセッティングが可能になりました。この機能により位置合わせの時間が短縮され、治療時間短縮に大きく寄与します。
②低被ばく
本装置は被ばく低減テクノロジーが搭載しており、被ばくを大幅に低減することが可能です。また、ワンボタンセッティング機能を使用することで位置合わせのための不要な被ばくもなくなります。頭部血管内治療の領域では、60%の被ばく低減が可能とされています。
③高画質、患者負担減少
本装置では微細な脳血管や、目的とする脳血管、治療デバイスの視認性が著しく向上しており、より質の高い画像が提供できます。また、これまでは治療終了後術後の評価のため、CT室へ移動し頭部CTを撮影していましたが、本装置は画質低下の要因となる頭蓋骨底部(首に近い部分)を避ける特殊な軌道での撮影により、高画質でCT撮影に近い画像が本装置で得られるため部屋移動が不要です。治療から術後評価までを血管撮影室で行うことで患者さんの負担軽減にもつながっています。

高精度放射線治療装置

2018年7月、高精度放射線治療装置Radixact(ラディザクト:トモセラピーシステム)を導入しました。この装置は、CT装置と放射線治療システムを統合したもので、以下の2つを併用する治療法です(IG-IMRT)。

①強度変調放射線治療(IMRT)
色々な方向から放射線を当てるとき、それぞれの放射線の量に変化(強弱)をつけます。これにより、腫瘍近くの正常組織へのダメージを最小限に抑えながら、がん治療ができます。
②画像誘導放射線治療(IGRT)
治療の直前にCT撮影を行って治療を計画した時の画像と比べ、誤差を修正することで正確な照射ができます。従来の装置よりも機能が強化され、治療時間の短縮や治療精度の向上が期待できます。

【治療計画システムの強化】
治療部位の形状を自動で抽出する機能の強化、最適な放射線量の計算の高速化などにより、精度の向上と効率化を実現
【位置照合機能の強化】
治療の直前に行うCTの撮影速度が速くなったことにより、患者さんの体への負担を軽減
【放射線治療装置の強化】
・ 線量出力の向上により、照射時間を短縮
・ 寝台のたわみを抑え、位置ズレを低減する新構造(カウチキャッチャー)

■問い合わせ先

放射線受付(3棟2階) TEL 0566-25-2982(直通)

医療被ばく低減施設認定取得

医療被ばく低減施設とは、“安心できる放射線診療”を国民の皆さまへ提供するための事業として公益社団法人日本診療放射線技師会より認定された施設です。
当院は、2016年7月1日付けで医療被ばく低減施設に認定され、2023年9月1日付けで更新認定されました。

当院ではこの認定制度開始以前より被ばく低減を目的とした積極的な機器の導入および正確な線量把握と情報システムを駆使した綿密な線量管理に取り組み、放射線科医などと協力しながら必要な情報を最小限の線量で提供できるよう進めてまいりました。今後も、診療放射線技師の責務として放射線診療を皆さまに安心して受けていただけるようにさらなる線量低減に挑み、邁進してまいります。

評価方法

患者さまのための医療被ばく低減目標値を定めた「医療被ばくガイドライン」に基づき、自己評価と現状調査の「書面調査」実施後、一定の条件を満たした施設に対して、医療被ばく低減施設サーベーイヤーを派遣しての「訪問審査」を実施。このサーベイヤーの訪問審査結果報告と書面審査の分析結果を総合した評価により、合格基準を満たした施設が「医療被ばく低減施設」として認定されます。認定期間は5年間で更新制です。
>公益社団法人日本診療放射線技師会(外部リンク)

被ばく相談窓口

被ばく相談窓口を開設しました。
被ばくに対する不安や心配、放射線検査の内容に関する質問などがございましたら、
お気軽に3棟2階の放射線科受付にお声をおかけください。

【受付時間】 月~金曜日  8:30~16:45
【相談窓口】 放射線科受付(3棟2階)
TEL 0566-25-2982(直通)