婦人科系ロボット支援手術(保険診療)
婦人科領域のロボット支援下手術(保険診療)とは?
2018年4月から婦人科疾患でも保険診療となり、当院では2020年2月から実施することができるようになりました。実施できるロボット支援手術は、①良性疾患に対する腟式子宮全摘術、②早期子宮体がんに対する子宮悪性腫瘍手術となります。
ロボット支援下手術は、手ぶれ補正機能付きで3Dによる立体視ができ、また自由度の高い鉗子操作が可能であり、より繊細な手術が可能となります。
当科では、Intuitive surgical社規定のトレーニングを受けたロボット支援下手術のコンソールサージャン(術者)の資格を有する内視鏡技術認定医かつ婦人科腫瘍専門医の医師2名が主となって手術を実施しています。
(症例によってロボット支援手術の対象とならない場合がありますので担当医にご相談ください。)
対象は?
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ロボット支援下子宮全摘術
婦人科良性疾患のすべて (子宮筋腫、子宮腺筋症など) -
早期子宮体がんに対する子宮悪性腫瘍手術(子宮全摘術、骨盤内リンパ節郭清術)
婦人科悪性疾患のうち早期子宮体がん(IA期)に限ります。
①②適応に関しては、腫瘍の大きさや種類によります。
実績は?
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良性
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悪性
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|---|---|---|
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2019年度 |
5件 |
11件 |
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2020年度 |
23件 |
12件 |
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2021年度 |
33件 |
15件 |
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2022年度 |
25件 |
21件 |
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2023年度 |
44件 |
24件 |
効果は?
開腹手術と比較して、術中出血量や疼痛が少なく社会復帰も早くなります。
腹腔鏡下手術と比較すると、先述したロボットに特化した性能などにより手術を繊細にかつ安全に行うことができます。
入院期間・費用は?
入院期間の目安、および1割負担の方、3割負担の方の自己負担金額は以下のとおりです。
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良性子宮全摘術
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入院期間
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自己負担金額(1割負担)(※)
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自己負担金額(3割負担)
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|---|---|---|---|
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開腹手術 |
10日間 |
7.1万円(食事代含む) |
24万円(食事代含む) |
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腹腔鏡下手術 |
7日間 |
6.7万円(食事代含む) |
26万円(食事代含む) |
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ロボット支援下手術 |
7日間 |
6.7万円(食事代含む) |
26万円(食事代含む) |
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早期子宮体がん手術
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入院期間
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自己負担金額(1割負担)(※)
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自己負担金額(3割負担)
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|---|---|---|---|
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開腹手術 |
13日間 |
7.6万円(食事代含む) |
38万円(食事代含む) |
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腹腔鏡下手術 |
13日間 |
7.6万円(食事代含む) |
38万円(食事代含む) |
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ロボット支援下手術 |
13日間 |
7.6万円(食事代含む) |
38万円(食事代含む) |
(※)1割負担の患者については一部負担金に上限があります。一般区分で計算してあります。