このたび、当院に入院中の患者さん2名から、「IMP型カルバペネマーゼ」という酵素をつくる腸内細菌が検出されました。これは、カルバペネム系抗菌薬を含む複数の抗菌薬に耐性を示す多剤耐性菌です。
これらの患者さんには感染症の症状は認められず、保菌状態（菌を体内に保有しているが発症していない状態）であると判断しております。
本菌は、健康な方にただちに感染症を引き起こすものではありませんが、免疫力が低下している方においては重篤な感染症を引き起こす可能性があるため、適切かつ厳重な感染対策が必要です。
当院では、保健所の指導のもと、感染対策を強化しており、現時点で感染の拡大は確認されておりません。