臨床検査技師の仕事は、迅速に正確な検査データを報告することはもちろん、その先にある患者さんの健康に貢献していくことです。また専門性を高めることで、他職種と連携しながらチーム医療に参画する機会が増えています。そのためには多様な知識と技術が必要になるため、日々学会発表や資格取得など学術活動に励んでいます。新しい発見や学びは、自身のモチベーションにもつながります。
当科は、何事にも前向きに取り組む姿勢、新しい事に進んで挑戦する精神、若手技師にもチャンスを積極的に与えてくれる環境があります。臨床検査技師としての専門的な技術はもちろん、社会人として学ぶ事も多い環境だと感じています。加えて、どんな時も支え合い、見守ってくれる温かい雰囲気があります。忙しい業務の中でも、尊敬する先輩やお互いに刺激しあえる同期、後輩と充実した日々を送っています。
皆さん、私たちと一緒に働きませんか。共に切磋琢磨しあえる仲間を心待ちにしています。
臨床検査技師を目指す方へ
ごあいさつ
臨床検査・病理技術科では、検査技師の活動範囲が、検査室内での検査業務からチーム医療や診療支援サービスへとシフトしていく中で、専門分野だけでなく医療人スキルも含めた人材育成を組織全体で進めています。
また、様々なニーズを先んじて捉える「進取の精神」をもって、新しい検査技術を積極的に取り込む体制が根付いていますので、いろいろな経験をしながら自分を成長させることができる職場です。
同じ目標に向かって、皆さんと一緒に働けることを心から楽しみにしています。
臨床検査・病理技術科部長大嶋 剛史
グループ紹介
- 検体・遺伝子グループ
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生化学・血液・免疫血清・遺伝子検査を担当しています。グループ内の検査担当は2カ月ごとにローテーションするため、幅広い検査知識、精度管理技術・機器保守管理技術が求められます。それぞれの検査データーは検体検査システムを駆使し安全、正確、迅速な検査結果を効率よくタイムリーに報告しています。
- 輸血グループ
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輸血検査・血液製剤管理・緊急検査を担当しています。輸血における患者情報、患者データ、血液製剤の管理、統計処理などはシステム管理され、I&A認定施設として安全で適正な輸血療法が実施できるよう努めています。また、一般検査、中央採血室管理、血液ガス、糖尿病療養指導、糖尿病データ管理支援システムおよび使用するPOCT対応機器の管理なども担当しています。さらに、検査についての問い合わせや、物流管理も担当しています。患者さんと接する機会があり、ホスピタリティーが求められるグループです。
I&A:日本輸血・細胞治療学会により、適切な輸血管理が行われている施設を保証する認定資格
- 感染制御グループ
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塗抹検査・培養検査・同定検査・薬剤感受性検査・遺伝子検査などを担当しています。ICTと連携し院内感染管理や感染情報の発信、感染防御のための教育など行い、院内の感染制御に貢献しています。認定臨床微生物検査技師制度認定研修施設でもあり、ICMTなど資格認定にも対応しています。
- 生理グループ
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循環器系検査・呼吸器系検査・神経系検査・代謝系検査・脳波睡眠検査、健診などを担当しています。測定データを直ちに電子カルテで確認できるシステムを構築し、迅速で正確な結果報告を行っています。また、神経モニタリング検査では手術スタッフとして検査を行っています。
- 病理グループ
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病理組織検査・細胞診検査を担当しています。婦人科領域での細胞診検査では標本の標準化と診断精度の向上を目的として早期にThinPrepシステム(液状化検体細胞診)を導入しました。HPVのDNA検査や免疫細胞化学的検査などにも応用しています。環境に配慮したキシレン・アルコールのリサイクルも行っています。
教育体制
〜能力に合わせたさまざまな教育を行います〜
科内の基本的教育訓練計画に基づき、新人教育・社会的教育・専門教育などを行っています。若いスタッフには幅広く臨床検査部門を経験してもらうよう2〜3年でのグループローテーションを目標として、中堅者には適正を判断し中〜長期間での配属を行っています。科内勉強会は毎月行われ、院内CPCや乳腺カンファレンスなど他部門との合同カンファレンスも行っています。
新人教育
- 全人教育
- 医療人としての倫理・接遇・組織についての教育
- 総論教育
- 検査の流れ、チーム医療としての他職種との関わり、技師会活動への積極的参加、検査技師と患者さんとの関わりについての教育
- 専門教育
- OJTによる技術指導、精度管理の基礎、科内勉強会による教育
社会的教育
- 接遇教育
- 社会人としてのマナー・言葉遣い・挨拶・礼儀・電話対応などの教育
- 管理運営
- 医療保険制度・医療改革・リスクマネジメントなどの教育
専門教育
- 学会・研修会
- 定期学会出張、各種研修会参加、学会発表、講演、論文発表などの奨励・指導
- メンテナンス教育
- OJTによる技術指導・学術団体・メーカーによる講習
- 認定技師育成
- OJT・学術団体・メーカーによる各種認定技師取得への教育
- 実践教育
- 科内の各グループによるOJTでの技術指導、データ判読・精度保証に関する教育・勉強会など